学術大会長のご挨拶

「第44回日本診療情報管理学会学術大会」の開催にあたって

学術大会長 山本正治
学術大会長 山本 正治
新潟医療福祉大学 学長
第44回日本診療情報管理学会学術大会を2018年9月20日(木)~21日(金)、新潟で開催します。新潟開催は第6回(1980)、第13回(1987)に続き31年ぶりとなります。

大会テーマを「診療情報管理の教育と研究~医療の質と安全を高めるために~」としました。テーマ選定の理由は、北海道大会で末永裕之理事長が「新しい診療情報管理士を養成するために、生涯教育、次世代育成、資格の更新・新しい資格制度、新しい教育法の確立」の重要性を講演で指摘されたことにあります。理事長方針の一端を担うため、日本社会のグローバル化・AI化を見据えた診療情報管理士養成教育の在り方を考えてみます。

大会長講演を「“将来を生き抜く診療情報管理士”の育成を目指す一学長の思い」としました。関連して、特別講演やシンポジウムで「医療情報分野における教育と研究の現状と課題」(仮題)や「明日を目指す診療情報管理の教育と研究」(仮題)を取り上げます。“将来を生き抜く診療情報管理士”になることを期待して、学生セッションにも力を注ぎます。

今回の新潟大会は診療情報管理士の皆さまだけでなく、医師を始めとする医療専門職の方々にもメッセージをお伝えしたいと思います。特に医療専門職の方々向けに、ICD-11に関する話題、ICFの整備・普及、医療・介護における診療情報の連携、医療安全、死亡診断書に関する問題等を取り上げます。この分野は岡部正明副学術大会長に支援をいただき、大会長・副学術大会長がそれぞれ得意の分野を重ね合わせて、種々テーマに取り組む所存です。

学会参加で生じた快い疲労感を、郷土色豊かな懇親会で癒していただければ幸いです。会場( メッセ新潟コンベンションセンター)の隣が佐渡汽船乗り場ですので、秋の風情が始まる佐渡への観光にも便利です。新潟大会へのご参加を心からお待ちしております。

副学術大会長 岡部正明
副学術大会長 岡部 正明
立川綜合病院 院長
日本診療情報管理学会理事・
一般社団法人日本病院会理事
死亡診断書の精度向上事業に、当院の診療情報管理士等と取り組む中で、WHO ICD-10を読む機会を得ました。臨床医としてこれを読むことは、この事業参加なしにはなかったと思います。

ICDの細分類まで傷病名を記載できること、そのように診療することが医療の質の評価ならび向上に繋がることを認識しました。たとえば肺炎はその原因、起炎菌による細分類となっています。しっかり起炎菌を同定することは、適正な抗生剤の使用、かつ、より早い治癒に繋がります。また、流行の早期把握にも繋がります。また、DPCのcodingでも、ICD分類をとり入れており、ある程度は診療実費をも反映した分類といえるのではないでしょうか。

この学会では、病院側のまとめ役として山本正治会長を補佐させていただきます。また、学会の中で死亡診断書の精度向上にむけてのワークショップを担当させていただきます。多彩な診療情報の収集、管理、活用は、医療安全確保や病院運営上、また医療関連政策の決定上でも大変重要な事項です。学会への積極的演題応募、参加を期待しています。